お前俺の飼い主ならば事前にトリセツを読んでおけ


まず最初に【飼い主の居ないねこ】各種制度〜助成の事も知って欲しいニャ!

 

最初に…ノラ猫(地域猫)のお話をさせて下さい。

 

例えば避妊虚勢や、怪我をした猫を見つけた時…どうしたも気になるのが『費用』ではないかと思われます。

 

ペットを飼育した事がある人であれば、(ペット保険未加入時)全額自費診療となる動物の医療費の高さに驚く事でしょう。

 

例えば→「あれ?咳が止まらない……」風邪をひいた?誤飲??それとも???

というだけで(さらに何処が同具合悪いのか口にも出せない動物は、詳しく各種検査も行なう必要が出て来たりして)1度の受診で数万円という額になってしまうケースもザラです。

 

そんなお大金用意できない…等と躊躇されてしまう様な場合。

 

仙台市〜日本獣医師会では【飼い主の居ない動物】に対して負傷動物一時救急として、初回の治療費など無料で対応してくれます。

交通事故や、怪我をしたねこなど…発見しても怖がらずに動物病院さんへ相談して下さい。

(そもそも動物が嫌いで獣医になる医師も居ません、かならず親身になって相談受けて下さいます、またはそういう病院さんを探して下さい!!!)

 

避妊虚勢などの費用も同様に、【飼い主の居ないねこ】各種助成の受けられる場合がございます。

 

助けられる命です、どうかお気にとめておいて頂けますと幸いです。

 


 

家には高低差を設けて欲しいニャ!

 

ねこの飼育に、そんな広大なスペースは必要ありませんし

いぬのようなお散歩も基本的には不要です。(犬は毎日の歩行が必要)

 

しかし、ねこは高低差(毎日のジャンプ)を必要とする動物なので、もし既存の家具等がある場合は、その上部を空けて、ねこが登っても良いスペースにしてあげたり

専用のキャットタワー、キャットウォーク等の設置をお願いします。

 

階段があるご家庭だと、ねこにとってはなお嬉しいことです。

 

 

エサの隣に水があるのは生理的に嫌なんだニャ!

 

犬やねこを飼っていると、エサと水をセットで置かれていることが多いのですが

コレ実は動物にとってはとても不自然な状況なんです。

 

長い期間そうして与えていると慣れてしまうねこも多いですが、それでもお風呂場やトイレやキッチンなどの水が好きで…という話はよく聞きます。

そもそも補食動物のねこにとってエサ=他の生き物の死骸ですから、その隣にある水に対して衛生的であるという認識をしていません。

すこし離れた場所に置いてあげると、ねこは喜びます。

 

お勧めは、飼い主も常に新鮮な水に換えてあげやすいお風呂場や、洗面所下など如何でしょうか?

水洗トイレの溜まり水を飲んでしまう、という話もよく耳にします。

トイレの蓋(ドア)は毎回きちんと閉めておきましょう、信じる信じないは別として、風水でもトイレの蓋は閉めた方がいいみたいですよ。

&これは人間側でも基本的にはしない…でしょうけれど一応。

ねこはとても清潔好きな動物なので、トイレもエサ場とは離して置いて下さい。

 

 

仲良くしたいとき、仲直りはオモチャで遊んで欲しいニャ!

 

ねこが中々慣れてくれないとき、つい留守がちにしてねこがイジケてしまったり…

そんなときつい、つかまえて、抱きしめてしまいたくなるのですが

人間だったら、それってどうでしょう?

やはり、いきなり触られるよりも言葉で、そして仕草でと順序がありますよね?

それはねこも同じ。

 

ねこは、良くも悪くも少々…情念深いところもあるので、すぐにじゃれ遊びに飛びついてくれる様な事はないかもしれませんが

すこし離れて、ゆっくりと言葉をかけ、すこし気長にオモチャをパタパタしてあげたりして下さい。

ブラッシングもお勧めのコミニュケーション。

 

ほんとうはねこだって好きで威嚇している訳じゃないし

好きでイジケるわけではないんです。

 

 

ガンつけるニャ!見るニャ!(怒)

 

長く飼われているねこなど、慣れて気にしない子も居ますが

基本的にねこはジッと目を見つめられるのが大嫌いです。

 

あまりの可愛さに凝視してしまいたくなるのですが…ねこにとって目が合う=敵対のサイン。

目が合い固まってしまった場合は人間の方から、そっと目をそらして見てなかったフリをしてあげて下さい。

 

おすすめは、目が合ってしまったら、ゆっくりと目を閉じてお辞儀。

そうして敵意ではない旨を伝えると、ねこのほうでもいったん目を閉じて会釈してくれたりします。

ねこを見てはいけない、という事ではないのですが

人慣れしていない子などの時、相互信頼関係への第一歩はやはり日々の礼儀挨拶から。

 

 

 

バリバリを止めさせようとしてもムダだニャ!

 

ねこを飼う上では、つめとぎによる被害(?)はある程度覚悟して下さい。

 

大切なソファや家の壁紙をバリバリ…つい大きな声を出して叱ってしまいますが

怒ったぶん、「ここは大丈夫だよ」のスペースを作ってあげて下さい。

 

木の板、段ボール、布、ねこ爪研ぎ専用の麻縄や藤素材など…ペットグッズのお店等でもいろいろ種類があって迷ってしまいますが、ねこの個性でお気に入りはそれぞれ

ゆっくりとお互いの利害を話し合い(?)つつ、お気に入りを探して下さい。

 

爪研ぎ防止シート等も売っていますが、そういうものを貼って、ただガードするよりも

きちんとお気に入りの爪研ぎが用意されていれば、そんなあちこち、やみくもに家中で爪研ぎをしたりしなくなります。←が、しかし完全には無理です。

 

 

 

避妊虚手術勢なしの方が辛いんだニャ!(泣)

 

ねこの避妊去勢手術というと、どうしても「可哀相」「自分なら絶対に嫌」「不自然だから嫌だ」という意見を聞きますが

そもそも人間の感覚で語る必要がないかと思います。

 

もともと愛情深い動物であるねこ、性に頼らずとも、じゅうぶんな絆を保つ事ができます。

人間の様に(?)燃える様な恋愛なんてもありません。

ただ子孫を残すべくの本能のまま、自らの意志で望むわけでもなく襲って来る欲求に従わざる得ず

不定期で、果たせない欲求に苦しみ

つい本能のまましてしまうマーキングや鳴き声で疎まれるよりも避妊去勢手術を受けた方が、ずっと気楽に生きられます。

ただ異性と交わり子孫を残すだけがねこの喜びではないはず。

(すべてがそう、と言い切るつもりはありません。種の保存は大切ですが)

 

飼い主は「主として!いま自分が叶えてやれない事にきちんと即答する」

責任感と勇気を持って、避妊去勢手術を受けさせてあげて下さい。

一部病気のリスクも低下します。

人間しかり、子供が居ない=不幸な一生ではありません、決して。

 

 

一緒に居てほしいニャ!

 

ねこは犬と比べると、とても独立していて独り好きのイメージがあります。

「2、3日家を空ける位平気でしょ!?」と言われる方も居て、それはまあ…2、3日で死にはしませんが

たとえ独りが好きでも、絶対的な孤独(不安)〜孤立を好んでいる訳ではありません。

 

しつこくされるのは大嫌いであることに間違いは無いのですが

飼い主様のことは、いつもきちんと見ています。

 

「ちゃんと飼い主様が居てくれるな、安心だな」を確認しています。

 

手がかからないからといって、エサだけ与えれば良いというものではなく

愛する家族として人と同じように毎日声をかけ、話を聞かせ、撫でてあげ、積極的に遊んであげて下さい。

じつはねこは、とても寂しがりな生き物です。

 

 

 ウンコしてやるニャ!

 

エサ置き場のところでも触れましたが、基本的にねこは清潔好きな生き物なので

飼育下で、家のあちこちに糞尿をしたり…そういうことはまず有り得ません。

 

しかし、設置してある専用のトイレが過度に汚れていたり

飼い主に強く叱られた後、飼い主の不在時など復讐(?)としての嫌がらせをされる時があります。(よほどの時と思って下さい)

 

それ以外での粗相となると、多頭飼育環境または発情時のマーキング(スプレー行為)や

病気の可能性もあります。

 

粗相を強く叱り過ぎても、それがトラウマとなって繰り返してしまう場合もあります。

ノラから→保護直後など、トイレの使い方が分っていないなどの場合もあります。

 

日本ネコスクで譲渡しているねこは、全てトイレトレーニングを完了しておりますので

それでもの粗相があった際には冷静に理由を考え、適切な処置をしてあげて下さい。

日本ネコスクでもお電話相談承っております。

 

 

じつは毒なんだニャ…凹

 

 人間の暮らしの中では当たり前でも、ねこにとって結構強烈な「毒物」となるものが、案外身近にあることがあります。

 

そんなに神経質になってまで全てを遠ざけ、全てを恐れて気を使う必要はないと思うのですが(ねこにも自衛本能がありますから、自ら積極的に誤食する様な事は稀です。

 

しかし以外と知られていない一例を紹介致します。

 

  • 【ネギ/ユリ科の植物】
  • タマネギ、ニンニク、エシャロット、青ネギは、猫の赤血球にダメージを与え、貧血を起こすことがあります。 
    また、ユリの花〜ユリの花粉などを誤って口にしたり(場合によっては花粉を吸い込んだだけでも)個体に寄っては深刻なユリ中毒を起こし死に至る危険性もあり、注意が必要です。
  • 気をつけるべき植物一覧(外部リンク)ご参照下さい。

 

【香水/アロマオイル/柔軟剤/芳香剤などの強い香料】

香料はそのほとんどが化学合成物質であり、有害とされる物質が多く含まれています。

代表的なものは「アルデヒト・ベンゼン・アセトン・ベンジル」などです。

しかしながらこちらはヒトでも同様の事です。

過剰な使用は避けてあげましょう。

 

【その他】

エビ、カニ、イカ、タコはダメだとか

牛乳はNG、塩分が強い人間の食べ物は一切与えてはダメ

ドッグフードはダメ

実はお刺身や卵などの生ものも危ない

テレビやステレオなどの音量がよくない

蛍光灯が目に悪い〜日光浴をさせなければダメ

 

…インターネットで検索してみると、数え上げればキリがない情報がありますが凹

それはヒトにも同様に言える事です。

 

そんなに神経質になって、ストイックに厳しい制限をお互いに課しながら暮らすのでは疲れてしまいます。

「好きで良く食べるから毎日のように人間用の塩鮭と牛乳を、ほぼ主食として与えていた」とか

「ドッグフードを沢山もらったので、ずっとキャットフード代わりに与えている」とかの場合ですと、流石に早急な改善をして頂かない事には命に関わる事ですが

玄関にちょっとユリの花を生けたぐらいでは死にません!

ネギを一切れかじった〜すこし匂いを嗅いだ位でも死にません!

 

気遣いは必要です、いちおう頭の片隅に止めておいて下さい。

しかし、気にし過ぎのストレスも(飼い主様にとって)猛毒ですから程々に。

 

 

ねこ草あったら嬉しいニャ

 

「猫草」という呼び方が定着していますが、実際に猫草という植物があるわけではありません。

猫が好んで食べる植物をまとめて「猫草」と呼んでおり、一般的にはエン麦など、背の低いイネ科植物が含まれます。

実は肉食動物である猫ちゃんが猫草を食べる理由は、はっきりとは分かっていません。

 

なので、必ず常備しなければならない!というものでも無いとされますが

日本ネコスクでは常にイネ科の植物を栽培し(季節などによっては購入)新鮮なものを定期的に与えており、新しい草が来ると、ほとんどのねこ達は大喜び!(不思議とほとんど反応のない個体も居ます)

 

それを見るにつけ「やはり、たまには与えて上げて欲しいな」と願います。

現代ではほぼ完全室内飼育のねこですが、たまには懐かしい?土の匂いも嗅がせてあげたいです。